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2017/12/11
サクセスカレッジ
段ボール(ダンボール)の切断面が痛くない加工方法とは?
<2022年12月7日更新>
段ボール箱に関わるクレーム、手切れ。
段ボール箱を開封する際や廃棄するために崩す際、また組み立てる時に一度は経験する「手切れ」トラブル。
お客様や製作スタッフが怪我をする話はよく聞きます。この問題をクリアするために、今までは、「ウェーブ刃」と呼ばれる、刃先がナミナミの形状の刃が使用されていました。
しかしながら、ウェーブ刃の切断面で小さい子供が手を切ったという話はまだ存在するようです。
新波形刃物「リプルス刃」※特許取得済み
手に優しい最も柔らかい切断面を実現するために、新波形状刃物「リプルス刃」が登場しました。
一般的なウェーブ刃と違い、大きなナミナミ(4P)小さなナミナミ(2P)を合わせる事で、抵抗を無くして、手触りを良くし手切れを低減しました。
段ボールの手切れ防止対策として、ウェーブ刃と呼ばれるナミナミの刃を使います。
ウェーブ刃とリプルス刃の構造
「ウェーブ刃」
ウェーブ刃は、一般的に1㎜ピッチ・2㎜ピッチ・3㎜ピッチ・4㎜ピッチが使用されています。
製作する際に、刃物を数回に渡って 曲げる加工するため、見た目がナミナミでも
紙粉が多く発生し、切断面も荒く仕上がります。
「リプルス刃」
これはリプルス刃の拡大図です。
2Pは5山で、10mmで、4Pは2山で8mmこれを混合帯で出来てます。
この4Pは、ピッチが4mmになっており、滑らかな刃物形状になっております。
刃物製造で「2種類の波形状」を「1つのギヤから1工程」で作り出す特許技術で製作されているため、刃の歪みを最小限にしています。刃先のダメージを極力抑えて刃先の強度を維持できます。
特に、刃先は鏡面2段刃を採用しているので、刃物の強度が高く、シートの紙粉やヒゲ防止にも優れています。あらゆる平版型、ロータリー型にも対応しています。
リプルス刃の効果
「リプルスのさざなみ形状」
さざなみ形状で①手切れ防止に効果有り、②手触りがソフトタッチで接触部分に痛みが少ないです。
特に刃物は、鏡面2段刃を使用しているため、粉状紙粉、糸状紙粉、ヒゲの発生を抑えてくれる効果もあります。
これはショット数も増えて、生産性・品質面のトータルで改善が可能です。
リプルス刃の活用
リプルス刃は、田村工機様が開発した刃物です。現在(2017年12月)日本では、弊社を含めて4社に使用権があります。
ウェーブ刃でも解決できない、手切れトラブルに悩まれている、お客様やクライアントさまにご提案されてみてはいかがでしょうか?
既に大手飲料メーカーからは、今年の夏から採用されていて、好評を頂いております。
- Author:清川 伸一
- 大創株式会社 神奈川工場 営業部 部長 清川 伸一です。