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2023/06/02
サクセスカレッジ
スポンジを貼り替えなくても割れが無くなる?~即効果あり!段ボール割れ・ライナーの改善方法
段ボール罫・ライナー割れの現状
段ボールの加工中に、割れ、破れ、裂けなどトラブルを経験されたことはありませんか?
特に「段ボールの罫・ライナー割れ」は、弊社へご相談を頂くことが多い案件で、お困りの加工会社様も少なくないと思います。
原因としては、シートの水分量、乾燥、刃物の摩耗、罫線の当たり過ぎ、罫線と刃物の距離が近い、刃物や罫線が密集している、など様々です。
原因によって対策も変わります。
前回のコンテンツでは、抜型の面から詳しく説明させていただきましたが、
今回のコンテンツでは、スポンジやゴムでの対策について説明させていただきます。
<参考記事>
段ボールの罫割れ、ライナー割れを改善したい
スポンジの選定と限界
抜型で使用するスポンジの選定は、抜型メーカーの規定で決めたり、
お客様と直接打合せを行い、種類や貼り方を決めるケースもあります。
「硬いスポンジを貼るのが良いのか?」
「逆に軟らかいスポンジを貼るのが良いのか?」
スポンジもいろんな種類があり、考えて選定をしても、実際打抜いて確認するまでにはトラブルの状態はわかりません。
スポンジで強く抑えると、それに引っ張られ別の箇所が割れてしまったり、
段ボールが潰れると緩衝力が落ちてしまう恐れもあります。
また、スポンジを張り替えようとしても、機械が停止し、綺麗に剥がれるかわかりません。
納期やコストも増えるので効率的な対策ではないと考えます。
この場合、どのように対策すれば良いでしょうか?
対策:滑り止めスポンジを採用する
そこで、スポンジが貼られている状態でも対応できる商品があります。
【滑らんスポンジ】
・規格 : t0.5 x 1,000 x 1,000mm
・備考 : 粘着あり
https://shop.daiso-net.com/anti-slide-sheet.html
高いグリップ力に加えて、厚みが0.5mmと薄いが耐久性が高く、
粘着付きなのでスポンジやコルクの上に簡単に貼ることができます。
打抜き時の割れの対策全般に効果があり、製品の品質・美称性を高めることができます。
具体的には、その名の通り、段ボールのウラライナーが滑らないのです。
ウラライナーが割れる原因として、上記にもあるようにいろいろな現象で引っ張られます。
それによって割れは生じるのですが、この動画をご覧下さい。
引っ張りを抑制しているのがわかります。
引っ張られにくいという事は、割れを抑えていると考えますので、実際に効果が発揮されます。
滑らんスポンジのメリットと使用上の注意点
メリット
・スポンジの上から貼り使用することで、現状よりシートを潰すことがない
→パッケージの強度を損なわない
・イタチごっこにならない
→シートを引っ張りあうことがないので、 他の箇所に影響が出にくい
※使用上の注意点
・打ち抜き時、シートが抜型にくっついて離れなくなることがあります(製品の2/3程度が限度)。
・滑らんスポンジの目に紙粉が付着しやすい
→グリップ力が弱まるので定期的に濡れたウエスなどで拭くことを推奨します。
使用実例
実際「滑らんスポンジ」を現場で採用して、改善された事例がありますので、ご紹介いたします。
【使用実例1】
【使用実例2】
【使用実例3】
最後に
段ボールの罫・ライナー割れ対策は、原因によって対策もさまざまですが、
まずは今お使いの抜型に、適切な箇所、適切な量だけ「滑らんスポンジ」で対策を取ってみては如何でしょうか?
シートをグリップすることで割れを抑えることができます。
一度お試し頂けますと幸いです。
- Author:大創株式会社 久米田
- 大創株式会社 営業本部 久米田です。