抜型・トムソン型・打ち抜き資材の大創株式会社

サクセスカレッジ

2022/08/29

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トムソン型(トムソン刃)・ビク型(ビク刃)・抜型の違いとは?

<2022年11月29日更新>
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パッケージ業務に携わる方やパッケージを発注された方なら誰もが一度は聞いた名称のはずです。納品明細書を確認すると、トムソン型代やビク型代、必要と言われていつも記載されているが、一体どこの部品になるか気になった方は多数いることと思います。

では、この代表的な3つの名称で何か違いはあるのでしょうか。実は、一緒の商品(型)になります。紙や段ボールを様々な形状でカットや折り曲げ線を入れるには型が必要になります。呼称違いで全く同じ意味をもつ型。一体なぜ違う呼称なのでしょうか。

トムソン型(トムソン刃)とは?

入社当時、トムソン、トムソンという言葉が交わされる職場の中にいましたので、一体トムソンって誰ですか?と、よく心の中でツッコミをいれてました。ですが、調べてみると本当に人の名称ということがわかりました。

アメリカのジョン・S・トムソン氏が設立したトムソン社の打抜き機が由来だそうです。今でもこの企業はご健在のようでした。このトムソン社の打抜き機で必要になる型が、トムソン型ということになります。昨今、トムソン社のみならず、日本メーカーなど様々な打抜き機が存在していますが、日本(特に西日本地域)では、打抜き機で必要とする型のことをトムソン型と呼ぶことが多いです。
弊社の本社所在地は大阪になりますので、私はこの〈トムソン型〉や〈トムソン加工〉〈トムソン刃〉という呼び方が耳慣れしています。

ビク型(ビク刃)とは?

この呼称は、東日本地域でよく使われています。
ドイツのシュナイダー社のビクトリア印刷機を型抜きに改造した機械のことで、省略されてビクと呼ばれています。紙器の創世記、関東でこのビク加工を用いて商品が多く作られていたことから、トムソン型同様、打抜き機で使用する型のことをビク型と呼ばれています。

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昨今では、ビク自体の機械台数も減り、自動(半自動)平盤打抜き機に変わりつつあります。職人技と呼ばれることもあるビク抜きは、手差しと呼ばれ、書いて字の如しの方式で、手で紙を置いたところに足踏みスイッチでプレスという素人の私では絶対に動かせないであろう機械であることは間違いありません。

最後に~抜型とは?

これは総称になります。木型と呼ばれることもありますが、刃物や罫線、ミシン目の刃物等を使用して製造する抜型と、木のみを形成して製造する木型という考え方であれば、抜型が正解にはなりますが、弊社のスタッフでも木型と呼ぶものがいますので、曖昧な部分であるかもしれません。

その他、抜型のご紹介

以上は、平盤打抜き機で必要になる型の名称でした。抜型は、これ以外にも幅広く使用されています。例えば、シールを打抜くために必要とするシール刃や腐食刃、化成品や皮製品を打抜くために必要とするポンス、ロータリダイカッターで必要とあるロータリー型。
最近では、弊社もチカラを入れている軟包装材(洗剤等の詰替え、サプリメントやグミ、鍋つゆの素のパウチ容器)を打抜くために必要とする専用抜型も製造してります。この分野での打抜きは、歴史が浅いので急速な技術研究が進められています。弊社の紙器・段ボール箱の抜型で培った技術をこの分野でも少しでもお役立できるように取り組んでいます。

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大塚 章乃介

Author:大塚 章乃介
2015年8月より本部 経営推進室 室長として就任。
現DSC学長でOnlineセミナーを配信中。
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