サイト内検索
2021/04/12
サクセスカレッジ
Gテープ®での逆罫加工とは?
<2022年12月7日更新>
面切加工(Gテープ®)の仕組み
通常は、面板に転写されたGテープ®が凹メスで、抜型の罫線が凸オスになり画像のようにGテープ®で面切加工を行うことで折り加工前に綺麗に筋を入れて、紙が割れることなく精度良く折ることができるようになります。
肉眼では見えづらいですが、紙は積層構造なっており面切加工を行うことで
紙の内部で層間剝離を発生させてGテープ®で筋を入れることで、折り目が破れたり、いびつな折れ方をしたりせずに加工することができます。
Gテープ®の構造
逆罫が使われているパッケージは?
・ワンタッチケース
折りたたんでるケースを、手で軽く広げるだけで簡単に組み立てできる箱の事を言います。
底が糊貼りされており、段ボール製のワンタッチケースは、ネットで買い物すると良く見かけるかと思います。板紙は、化粧品・薬品関係など。
・ケーキ箱
ケーキ屋さんにはなくてはならないパッケージです。こちらもワンタッチケースと同様に開くと簡単に組み立てできます。
共通点は、開くと簡単に組み立てできる点です。
通常箱の折り方とは逆に、折り込むことで畳むことができるので使用しないときは
かさばらず、必要なときはすぐに箱になり、底にテープ止めする必要がないので
時間の節約にもなります。
逆罫での加工方法 ~どのように加工しているのか?
逆から筋を入れるGテープ®のGタイプを使用します。
上記でも述べたように、通常は、面板に転写されたGテープ®が凹メスで、抜型の罫線が凸オスで面切加工を行いますが、抜型に罫線を2本入れることで、抜型を凹メスに変えております。
Gテープ®は突起凸オスがあるGタイプを使用。そうすることで、抜型側から筋入れが可能になります。
通常は、R罫を使用しますが筋を強く入れる場合は、角罫を入れたりムラ取りを行うことで調整します。
逆折りなら、リード罫でもできるのでは?
実際に使用しているパッケージもあります。
リード罫でしか加工できないシートの厚みや形式、箇所がありますので
抜型メーカーとの相談が必要となります。
しかし、リード罫を使うと冬場やシートが乾燥している場合には 画像のように罫割れたり紙粉が発生する事があります。
また、リード罫が短い場合は、折る際にシートが引っ張られて千切れる恐れもあります。
罫割れの亀裂が大きくなると、大事な中の商品が落下してしまう危険もありますし、紙粉でクレームになってしまう事もあります。
可能なら避けたいトラブルではないでしょうか。
製品の仕上がり
刃物を入れないので、見栄えが良くショット数が多くなっても、トラブルが少ないので検品の手間も極力少なくて済みます。
やはり、リード罫でしか加工できないシートの厚みや形式、箇所がありますので
抜型メーカーとの相談が必要となりますので、加工にお悩みでしたら一度ご相談ください。
- Author:大塚 章乃介
- 2015年8月より本部 経営推進室 室長として就任。
現DSC学長でOnlineセミナーを配信中。