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2022/06/29
打ち抜きの基礎
紙器打抜きにおける表抜き・裏抜きとは?(板紙=コートボール編)
<2022年11月16日更新>
板紙を打抜きする際に、板紙の表面(印刷面)と裏面(印刷裏)、どちらの面から打抜きしたことを『抜き』と呼ぶことはご存知でしょうか。
表面(印刷面)から刃物や罫線を打たせることを『表抜き』と呼びます。
また、裏面(印刷裏)から刃物や罫線を打たせることを『裏抜き』と呼びます。
板紙においての抜き方向は必ずといっていいほど『表抜き』になります。
板紙において表抜きにする理由
板紙のパッケージは、罫線(折れスジ)を入れるため、必ず罫に対してGテープ(溝切りテープ)やCAD面板の受けが必要になります。罫線だけの折れスジでは折ることはできません。
■ 理由①
裏抜きでの加工後、パッケージの罫線(折れスジ)を折り曲げると、必ず罫ズレが発生します。
■ 理由②
裏抜きでの加工後、パッケージの罫線(折れスジ)を折り曲げると、必ず罫割れが発生します。
■ 理由③
裏抜きで打抜きをおこなうと、Gテープ(溝切りテープ)やCAD面板の押し痕が表面(印刷面)にでてしまいます。
■ 理由④
裏抜きで打抜きをおこなうと、刃物で切断した切り口のビビリが表面(印刷面)にでてしまいます。
板紙においては裏抜きはありません
ですが、以下の場合においては裏抜きをおこなうこともあります。
■ 裏抜きをするケース
仕切りなど罫線(折り曲げ)を必要せず、また板紙での表面(印刷面)や裏面(印刷裏)を判別しないものについては、裏抜きという指示がある場合もあります。
最後に板紙での表抜き・裏抜きとは?
基本的に板紙でパッケージを加工する際には、表抜きで加工されます。
手で切ったり折ったりする時には、裏面から折れスジを入れて、となりますが、パッケージの加工においては裏抜きを上記の理由でおこないません。
理由の詳細については、弊社主催のDSCコラボセミナーや出向ゼミ(お客様へお伺いしての勉強会)にてお伝えさせていただいております。
- Author:大塚 章乃介
- 2015年8月より本部 経営推進室 室長として就任。
現DSC学長でOnlineセミナーを配信中。