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2017/03/21
打ち抜きの基礎
紙器加工で使用されるCAD面板(カウンタープレート)とは?
<2023年3月15日更新>
CAD面板とは、抜型用のCADデータを使用し、NC加工にて作成する多方向一体型面彫り受け(凹型)のことを言います。(主にベース材に化成品(PP・PET・エポキシ樹脂など)を使用。
面厚・溝幅を変えて多種の板紙・段ボールに対して使用いたします。
メリットは、生産性向上におけるスピーディなセット替え・面彫り作業の標準化・多方向一体型による安定した打抜き・面飛びトラブルの軽減などがあります。
どの様な時にCAD面板を使用するの?
弊社では、Gテープ(溝切テープ)を単体製品として製造販売していますが、抜型工場では、お客様の要望で抜型にGテープを取付けて納品することがあります。
しかし、「これは!トラブルが発生する」というパッケージに出会った時にはCAD面板を推奨しています。
具体例として以下のような『小さい箱で短い罫線が多いもの』や『パッケージ内にリード罫ミシン刃が多いもの』で使用いたします。
小さい箱で短い罫線が多い場合のCAD面板
パッケージ内にリード罫やミシン刃が多い場合のCAD面板
どんな加工方法なの?
溝ドリル(溝ビット)というものです。精度の良い溝を掘りますよ。
最小溝幅は、1.1㎜〜加工が出来ます。
テーパードリルというものです。外周に160°のなだらかなテーパーをつけてシートのひっかかりをなくしますよ。
カットドリルというものです。CAD面板の形を最後にカットするドリルです。先が尖っているのが特徴です。
どうやって抜型に取付けするの?
このようなピンを抜型に突き刺します。
そして、その上にCAD面板をセットするわけです。
【チョット宣伝】
このピンは弊社の製品で Gセッター というCAD面板専用取付けピンです。
簡単取付け!精度抜群です。
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- Author:大塚 章乃介
- 2015年8月より本部 経営推進室 室長として就任。
現DSC学長でOnlineセミナーを配信中。