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2020/03/24
サクセスカレッジ
打ち抜き加工における廃棄プラスチックを減らす取組みとは?
<2022年12月7日更新>
目次
廃棄プラスチックによる環境問題
昨今、レジ袋の有料化や、使い捨てのプラスチックストローを取りやめるなどのニュースをよく耳にするようになりました。日本だけでなく世界中で「廃棄プラスチック問題」への関心が高まっています。
世界のプラスチック生産量は、生産当初から継続して増加しており、2012年では年間約3億トンに達しています。
<出典:日本プラスチック工業連盟 >
この中で、国内でのプラスチック廃棄物の量は年間 9.4百万トンに至っています。
そのうち、リサイクル率は24.8%に過ぎないため、残りは使用されないか、焼却・埋め立てにしている状況です。
このような状況の中、企業では包装容器を再生可能に変更するなど、プラスチックを減すための様々な取組みを行っております。
紙器・段ボール箱の加工においてもプラスチックを用いたサプライ品は多くあります。
廃棄プラスチックを減らすための取り組みはできないでしょうか?
パッケージ、紙器・段ボール箱加工においての取組み提案
まずは、なるべく「プラスチックを含まない製品」を使用するのが一番です。
特に、面切りテープのような消耗品については、プラスチックの量が少ない製品を使うだけでも、年間相当な量の廃棄プラスチックを減らすことができます。
プラスチックが含まれてない資材はありますでしょうか?
Gテープ®と他社製品の大きな違い~生分解調査
私たちが製造しているGテープ®は、発売当初より『バルカナイズドファイバー』を本体に採用し地球環境に配慮した製品作りをしております。
世界的にコストダウンが求められ、他社メーカーはリケイ紙以外の94%がプラスチック化へ進んでいる中で、大創はロケーター部をオレフィン系エラストマー素材の特性を生かしてプラスチックの使用量を減らしています。
【生分解調査の概要】
※表 <弊社Gテープ®とプラスチックを使用した他社製品の比較>
表でも確認できるように、Gテープ®は他社製品に比べて、プラスチック使用量が半分以下です。
バルカナイズドファイバー(VF)とは?
コットンパルプや木材パルプを原料とした素材です。
剛性・強靭性・耐衝撃性・耐摩擦性のほか、
絶縁性・非帯電性・耐アーク性・耐トラッキング性など
多用な特性を持ちあわせながら 製品の重さは他社製品の約半分。
『人と環境への思いやり』と『未来への安心』を考え作られた素材です。
【特性一覧】
■ 剛性 / 強靭性 / 耐衝撃性 / 耐摩耗性
■ 絶縁性 / 非帯電性 / 耐アーク性 / 耐トラッキング性
■ 軽量性 / 耐油性 / 耐溶剤性 / 耐久性
■ 非説溶融性 / 非結露性 / 吸収湿性
■ 生分解性 / 静電気防止
生分解性テスト
実際、環境にはどのような影響を与えているか、下図はバルカナイズドファイバーを採用している「Gテープ」について、土壌に埋め微生物が取りつく生分解テストになります。
図からもわかるように、5か月後の結果では製品のほとんどが土の塊に変化しています。
※【生分解性とは】 ⇐ 土中や水中に棲む微生物の働きで
自然分解をし無機物へされる性質。
環境を守るための努力を
環境問題への取り組みは、できることから実践するのが何より大事です。
製品を生産しているメーカーとしては、なるべく環境を守る製品の開発に尽力して、
世の中に展開していくのが使命と考えております。
面切りテープを一つ変えるだけでも、年間のプラスチック排出量は半分まで減らすことができます。環境を守ることはもちろん、企業としての環境問題への取組みをアピールできるかもしれません。
Gテープ®を検討されている方は、ぜひご相談ください。
- Author:大塚 章乃介
- 2015年8月より本部 経営推進室 室長として就任。
現DSC学長でOnlineセミナーを配信中。